三角関数 方程式の表す意味
次のツイートを見てほしい。
60°<θ<120°のとき、次の方程式の解を導く方法を提案せよ。
— math math マッスル💪 (@mathmathmuscle) 2018年11月7日
(直感でも解けるが...) pic.twitter.com/3AgpISvbUr
この方程式が意味することは何だろうか?
この方程式を解けと言われたら、まずは計算しやすい値を代入していくだろう。今回は、の範囲も狭く、簡単に解 が見つかる。
では、なぜ解がになるのか?なぜ範囲がなのか?この方程式の表す意味を考えよう。
おそらく、これから記述することは、「そんなの気づくわけない」というようなひねくれた内容に思うかもしれないが、方程式に対するこのようなアプローチができることを知り、この問題の背景を味わってほしい。
まずは、という範囲について考えよう。この範囲をとるようなはどのような図形が考えられるだろうか?分かりやすい例としては、正三角形において、上に点をとった時の、をと考えることができる。
【正三角形ABCのAB上にとなる点を取った図】
このように、範囲を見ることで、具体的な図形でを表現できた。
次は、式そのものを見ていこう。
式を見ると、とがあるから、これらをうまく作り出す方法を考える。分かりやすくするために、正三角形の1辺の長さを1として考える。
ここで、において、だから、正弦定理より、
さらに、与えられた方程式を変形すると、
つまり、の長さが、すなわち、点がの中点にあるとき、のが求める解であることがわかる。このとき、当然、である。
どうだろうか?範囲や式に注目することで、複雑な方程式を図形的に解くことができた。少し無理やりかもしれないが、このような解き方もあるということを知ってほしい。
【研究課題】
この記事では、平面図形で考えたが、立体図形で考えるとどうなるだろうか??
ヒント:体積比を考えることで、方程式の2乗を外さずに解くことができる。